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DV-610AV、さらにその後

DSD信号をどのようにPCM信号に変換するのだろうと考えていて、よくわからなかったのでインターネット検索したところ、面白い情報が見つかりました。とにかく、DSD信号をPCM信号にするICチップが安価で出ていることが分かりました。そして、さらに次のサイトで、とても貴重な情報を得ることが出来ました。

http://www38.tok2.com/home/shigaarch/OldBBS/19SACD.html

DSD信号をアナログ出力する際に、50kHz以上の成分が機器等に悪影響を与える恐れがあるため、デジタルフィルターで50kHz以上を減衰させる方法を取っていることが多いと思います。このデジタルフィルターの使用の有無が再生音に影響を与えることは、その理屈はともかく、実際に経験することです。DSD信号をPCM信号にした後にアナログ信号にする場合には、デジタルフィルターを使うことなく、44kHz以上がカットされます。つまり、DSD信号をPCM信号にした後にアナログ信号に変換する方法の場合、DSD信号本来のストレートな変換ではないものの、デジタルフィルターを使用するデメリットは回避できます。しかも、PCM信号のアナログ変換の方が、音作りしやすいとも言われています。メーカー側から見れば、DSD信号専用のD/Aコンバータを別途使うことなく、さらにデジタルフィルターを使用する必要もなくなる訳ですので、DVD信号をいったんPCM信号にしてD/A変換することに、コスト上のメリットがあります。実に、いいアイデアだと思います。一方、こう考えて行くと、DVDオーディオは、良い音を出すのに適した実際的な方式のように思えて来ます。とにかく、このプレーヤーは安価ながら多くの機能を備えており、アイデアの塊のようなプレーヤーではないかと思います。

一概にDSD信号をPCM信号にした後にアナログ信号に変換する方式が、DSD専用のD/Aコンバータを使った場合に比べ音質上劣るとは限らないらしい、と思えて来た訳ですが、では実際の音はどうか? 我が家ではCDもよく鳴っているので、CDとの差は微妙ですが、太い低音の延びや録音会場の空気の流れを感ずるようなSACDの特徴は出ています。SA8260を使った時は、もう少し透明感があったように思うのですが、その時とアンプが違うので、これも一概に差を付けられないところです。

Photo 木村大(きむら だい)のギターをSACD「THE CADENZA 17」で聴いていますが、弦を弾く音がギターの胴に共鳴している感じがよく出ています。音色はちゅっと枯れた感じで渋めに聴こえます。これが元もとの音なのかは分かりませんが、こういう音のギターがあっても不思議ではないものの、ステージでは映えないように思います。木村大のもう1枚「駿馬」のSACDを聴くと、こちらの方は明るい音になっています。写真では判然とはしないのですが、同じギターではないかと思うので、録音の仕方の差のように思います(弦の違いでも音色が変わりますが、プロともなれば、ギターに一番合った種類の弦を探して、同種の弦を定期的に新しいものに交換しながら使用し続けるでしょうから、弦の影響はないと想像)。前者は、かなりギターに近いマイクで録っているようですが、後者は少し離れて録っているようで弦を弾く音と胴の共鳴が一体、と言うより胴の音がもっぱら聴こえて来ます。また、前者は最初から最後までDSD、後者はオリジナルの録音はDSDではないデジタル録音です。それにしても、木村大は素晴らしいギタリストです。恐ろしくよく動く指を持っていて抜群のテクニックですが、ギタリストにありがちな早弾きの癖が目立たず、情感をたっぷり出して弾いています。

追記:先に、morzart1889さんのコメントへの返信に、DV-800AVはDSD専用のD/Aコンバータが付いていると書きましたが、専用ではなく、PCM信号用にも使うものでした。誤った記述で、失礼致しました。それと、このコンバータがDSD信号を途中PCMに変換することなくアナログ出力しているのかどうかも、よく分かりません。どうも、一旦PCM信号にしているように思うのですが。

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