モントゥー指揮のブラームスのヴァイオリン協奏曲3種類
初めてピエール・モントゥーがブラームスのヴァイオリン協奏曲の指揮をしている録音演奏を聴いたのは、1982年頃のことでした。聴いたのは、1958年頃にシェリングのヴァイオリンでロンドン交響楽団を指揮して録音したLPでした。ちょっと若々しい感じのシェリングが、ゆったりとオケと共に歌と語りを合わせて聴かせて来るような演奏でした。小生が結構気に入っている演奏録音です。
次に聴いたのは、今から7年くらい前のこと。ミルシテインのヴァイオリンで、コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した1950年録音のCDでした。相変わらずのミルシテインの熱演ぶりが伝わってくるものでした。
そして、昨日我が家に届いたCDが、コーガンのヴァイオリンで、ボストン交響楽団を指揮した1958年1月11日の実況録音(モノラル)で、コーガンのアメリカデビュー演奏というCDです。オケが強奏している部分の音が割れてしまっている録音ですが、コーガンのヴァイオリンの音は歪まず録れています。ラジオ放送用の録音の様で、演奏の前後に曲名と演奏者の紹介が入っています(この曲の後に、同年2月2日に録音した、コーガンのヴァイオリン、ミトロプーロス指揮、ニューヨーク・フィルによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番の演奏が入っています。そう悪い音ではありませんが、かなり懐かしさを覚える響きになっています。演奏は古典派らしいキッチリした演奏で、なかなか素敵な感じです)。さて、モントゥーの指揮によるブラームスのヴァイオリン協奏曲の演奏において、独奏者はそれぞれの個性をよく出しているように思います。モントゥーの歌心がこの曲に合っていて独奏者も弾きやすいのかもしれません。コーガンの場合には、オケが気合いを入れて少し熱くなって演奏しているせいもあってか、第1楽章など、独奏ヴァイオリンが結構「熱演型」になっています。各楽章が終わる度に会場からの大きな拍手が入っています。普段の鑑賞用というよりも、記念としての録音の意味合いの強い演奏録音であるように思いますが、しばらくこのCDを繰り返し聴いてみようと思います。小生には、コーガンの演奏には常に何かを求めていて表現仕切れていないような印象があり、それがとても興味深く感じられます。






最近のコメント